北村明子「Echoes of Calling」

日本×アイルランドから始まり中央アジアを横断する、長期ダンスプロジェクトの企画制作

種類
ダンス映像音楽
プロジェクト期間
2019年 〜
当社の担当業務
公演制作、映像制作、通訳、国際渉外、広報

プロジェクト概要

北村明子(ダンサー・振付家/信州大学人文学部准教授)による長期国際コラボレーションの第三弾。日本×アイルランドから始まり、中央アジアを横断する舞台芸術プロジェクト。

伝統文化に伝わる、形に残らない身体表現や音が持つ記憶への作用を探りながら、「土地の文化」を歴史的・空間的に横断。人間と自然の共生に関わってきた共同体の「祈り」を現代に通じるテーマとして捉え、言語を超えた自然のリズム・呼吸・声のエコーを、未来へのダンスとして創出する。

リサーチ キックオフイベント

北村明子がこれまでに行なったインドネシアとの国際共同制作、および東南アジア~南アジアとの国際共同制作と同様に、現地リサーチからプロジェクトを開始。20198月~9月、北村と音楽プロデューサー・横山裕章(agehasprings)がアイルランドを訪問した。

その成果をもとに20201月~2月、アイルランドの伝統歌唱シャンノースの歌手と伝統楽器イーリアンパイプスの奏者、各1名を東京に招聘し、日本のダンサー、和太鼓奏者とのクリエイションを実施。キックオフイベントではワークインプログレス作品を発表し、アイルランドの飲食販売や現地の文化を紹介するレクチャーとワークショップも併せて行ない、多彩な交流の機会を設けた。

日程: 2020215日(土)~16日(日) 計3公演
会場: SHIBAURA HOUSE(東京)

参加アーティスト:
企画・構成・演出・振付:北村明子
ドラマトゥルク:シェーマス・スキャンロン
音楽:横山裕章
美術:兼古昭彦
ダンス:香取直登(コンドルズ)、松田尚子、岡村樹、永井直也、池田遼
演奏:オーニャ・ニー・ホライノン(歌)、ポーリック・キーン(イーリアンパイプス)、大多和正樹(和太鼓)

レクチャー講師:
鶴岡真弓(芸術文明史家/多摩美術大学教授、同芸術人類学研究所所長)
内藤希花(アイルランド音楽演奏家)

詳細: https://www.facebook.com/events/519460268681107/

東京公演

20209月にアイルランド西部・アラン諸島で滞在制作を行ない、アイルランドと東京で公演する予定だったが、コロナ禍で中止に。東京でのクリエイションに切り替え、同年12月~翌20211月にアイルランドから伝統歌唱シャンノース歌手2名を招聘。ニューヨークおよび東京在住のドラマトゥルク2名とダンサーたちを交えて創作を進めた。

東京公演の直前に非常事態宣言が発令され、急遽、無観客公演の映像配信となった。

日程: 202119日(土)~11日(月・祝) 計3公演  *無観客公演の収録・配信に変更。

会場: スパイラルホール(東京)

参加アーティスト:
企画・構成・演出・振付:北村明子
ドラマトゥルク:シェーマス・スキャンロン、荒谷大輔
音楽:横山裕章(agehasprings
美術・映像:奥秀太郎
ダンス:香取直登(コンドルズ)、川合ロン、西山友貴、岡村樹、永井直也、近藤彩香、北村明子
歌:ドミニク・マッキャル・ヴェリージェ、ダイアン・キャノン

主催:一般社団法人オフィスアルブ
後援:駐日アイルランド大使館
会場協力:株式会社ワコールアートセンター
助成:
文化庁文化芸術振興費補助金(舞台芸術創造活動活性化事業)
独立行政法人 日本芸術文化振興会
公益財団法人 東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
令和2年度港区文化芸術活動サポート事業助成
公益財団法人 関西・大阪21世紀協会
EU・ジャパンフェスト日本委員会

詳細: http://akikokitamura.com/works/echoes_of_calling_202101/

映像作品

20213月~4月、2020年欧州文化首都(コロナ禍により2021年まで期間延長)のゴールウェイ(アイルランド)における公式プログラムとして、短編映像「Echoes of Calling – Encounter」を制作。現地ダンサー3名(うち1名はエチオピア出身者)と撮影ディレクターにオンライン上で振付・演出を行なって撮影した映像を、上記の東京公演と併せて編集した。完成した約20分の作品はGalway 2020 – Small Towns Big Ideasプログラム内で、期間限定で無料配信された。

日程: 2020423日(金)~30日(金)
会場: オンライン配信

参加アーティスト:
企画・構成・演出・振付:北村明子
監督:兼古昭彦
撮影:ローラ・シーラン
ドラマトゥルク:シェーマス・スキャンロン、荒谷大輔
音楽:横山裕章(agehasprings
美術・映像:奥秀太郎
ダンス:[ゴールウェイ]マグダレーナ・ハイラック、ステファニー・ドゥフレーン、ミンテスノット・ウォルディ [東京]香取直登(コンドルズ)、川合ロン、西山友貴、岡村樹、永井直也、近藤彩香、北村明子
歌:ドミニク・マッキャル・ヴェリージェ、ダイアン・キャノン

プロジェクトの今後

20212022年度は新型コロナ感染の動向を見極めつつ、中央アジアでのリサーチを行う。アイルランドと日本、さらにその2点を繋ぐ中央アジアを含めた多文化間協働へと発展させ、新作の公演を試みる予定。

20215月時点の情報です。感染状況により変更となる場合があります。

メディア掲載

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